株式投資早見雄二郎の特ダネ株式ニュース

２０１５年の取引が終わろうとしている今、ＮＺドルに大きな変化が出てきました。

ＮＺドルは今年、世界的な乳製品価格の下落に伴い、主要指数であるＧＤＴ価格が１２年ぶりの低水準まで落ち込み、牧畜国の経済先行きに不安が高まりＮＺドル売りが強まりました。今秋以降は中国市場の中間層における高品質乳製品への需要の高まりと、中国の一人っ子政策廃止に伴う出生率増加見込みが後押ししてＮＺドルの反転上昇の機運となりました。

チャートで見てみると、対円では８月２４日に７２円５６銭まで下落しましたが、そこが今年安値となって反転し、右上がりの２１日線にサポートされ、８２円台で２００日線を伺う動きになっています。年末年始に向けて２００日線を捉えやすい環境ですが、上抜けると２０１５年５月以来約半年ぶりの変化です。一足早く対ドルでは、１２月３０日に２００日線を上抜けました。こちらは２０１４年８月以来、１年４ヵ月ぶりの大きな変化です。１０月１５日につけた０・６８９の高値をしっかり抜いてＮ字型の上昇となれば、俄然注目が高まりそうですね。２０１６年初頭は、この通貨を中心にまず見ていきたいと思います。

今年も１年ご覧いただきましてありがとうございました。どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さいませ。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。