中国の春節休暇が終わり、今週からアジア勢が市場復帰してきました。ここから気になるのが、中国の経済政策への期待です。3月5日の全人代も含め、どういった行動をしてくるかに期待と不安が強まりますが、2月17日の10時15分に発表された「中国人民元、対ドル中心レート」は1ドル=6・5237元で前日から107pの元安・ドル高水準とされたことで、日本株の上昇幅は収縮しマイ転、ドル円も円高に傾く動きとなりました。
この元安誘導幅は、今年1月7日以来の水準です。年始に4日連続で中国人民銀行が4日連続元安設定にしたことで、元先安観が中国不安を高めたことは記憶に新しく、同じく年始から導入したサーキットブレーカーを停止したのが1月7日です。それ以降の元レートは落ち着いた誘導になっていましたが、久しぶりの大幅な元安誘導です。中国が何らかの政策行動を変化してくるのでしょうか。
年始以来再びの、中国人民元睨み相場が日本時間の午前に出て来るかもしれませんので、想定レートの設定に注意しなければいけないかもしれません。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。