実質新年度相場が始まりました。今週は4月1日(金)、4月の第1営業日に3月の雇用統計が発表されます。また1日ですから、ISM製造業景況指数が同日の23時に発表予定ですので、忙しい金曜日になりそうです。
このところ雇用統計は発表日当日よりも、水・木で思惑のドル相場が展開されていましたが、今回はドル連騰後、イエレン議長の利上げ慎重発言を受けて一転ドル安になっていますから、思惑になりやすいとしたら好結果を期待した目先のドル反発でしょうか。
ISM製造業景況指数は、アメリカの製造業の景気転換の先行指標と言われ、好悪分岐点は「50」です。昨年11月のISM製造業景況指数で、約3年続いた50を下に割り込み、現在4ヵ月連続50割れが続いています。(直近は2月の49・5)今回3月の予想は久しぶりの50・7と強い数字が予想されており、4月半ばには米企業の1-3月の決算発表を控えていることから、ISM製造業景況指数の結果が予想通り強いのか、予想と大きく上下乖離するのか?これらは米経済の状態をはかり、ドル相場を動かすトリガーになりそうです。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。