今年何度耳にしたことでしょう・・・「ロシア、サウジアラビア、増産凍結で合意か」という報道が12日に流れたことで、NY原油は一時42ドル台まで上昇しました。高値42・25ドルで200日線にタッチし、2014年7月30日に200日線を下抜けして以来の上抜けを伺う動きです。MACDもゴールデンクロスしてきていますが、3月につけた42・49と並んでダブルトップの形にならないか、抜けて行けるのか、今週末17日の産油国会合に向けて一段と思惑をはらむニュースに影響されそうです。
制裁解除後のイランの立場は容認した上で、ロシアとサウジが歩み寄りの形で増産を凍結してひとまず手打ちとなる可能性が強まってはいますが、これ以上の前向きな意見が出る可能性は薄いことから、増産凍結でどこまで相場を引っ張れるかというのが懐疑的ですね・・・。
14日からはG20で米財務省高官は「通貨安競争の回避が重要である」と主張するとしており、その後17日の産油国会合と続きますので、イベントが続く中、市場は週後半に向けて様子見の動きになりそうです。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。