実質口先介入に逆らえず2016.07.15

7月15日の円相場は、英がEU離脱を決めた6月24日以来の106円台回復となり、98円65銭の安値から7・8%もの上昇で、7銭以上の値幅を付けて上昇となる急騰地合いを見せています。

直近では、バーナンキ前FRB議長とヘリコプターマネーを話し合っただとか、永久債(償還期限の無い債券)の発行期待が強まるなど、実体経済より思惑が先行して相場を作り、「7月の日銀は何かやる」といういつも以上の強い期待が加速している印象です。

このヘリマネについては、財政法「第5条 すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀行からこれを借り入れてはならない。(但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範囲内では、この限りでない。)という法律があるので、期待ほど簡単に実行できる類のものではないだろうと現実的に見る向きも多く、今の思惑期待を強めた円安進行に懐疑的になり、この上昇に乗りづらい方も多いかもしれません。しかし、今回は政府を中心とした実質口先介入のようなものだと思いますから、アベノミクス再び!という期待を材料に、もうしばらくこの地合いが続くと見ておいた方が良さそうです。

ただ、最近は週替わりで相場の景色が変わっていますね。英国民投票前は、離脱しないだろうと見込んだ英買戻しの動き、24日は想定外の離脱決定で波乱相場、6月最終週は急落場面から一旦調整。7月最初の5営業日は再び不安感が台頭して売り先行していたのが、7月8日の雇用統計を境に反転急上昇。

この傾向だと、来週はちょっと戻りがあるのか??このタイミングで、日本は3連休です。連休明けからマザーズ先物がスタートしますので、又相場の毛色に変化があるかもしれません。

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