先週末のジャクソンホール会合で、イエレン議長の講演後にインタビュアーの質問に答える形で利上げ実施示唆をにおわせたフィッシャー発言には、「言わされただけでは?」「質問に反応しただけ」と一部冷ややかな見方もありました。
しかし、30日に報じられたブルームバーグTVでのインタビューに対し、「データに基づいて利上げする」「完全雇用に近づいている」「利上げについては1度きりとは言えない」と発言し、改めてご自身の口でご自分の言葉で利上げを示唆したことから、しっかりしたリスクオン相場が広がっています。ドル円相場は、9月1日日本時間に7月29日以来の104円台まで上昇し、ドル買い円売り地合いが強まっています。
今週末の雇用統計を待ってさらに方向性が定められていくと思われますが、恣意的な相場地合いから、トレンドを持った相場になっていけるのか?欧米勢が市場に復帰するレーバーデーを控えて、いよいよ秋相場が始まってきました。
このドル円の流れを受けて、クロス円全般もリスクオンが強まっています。注目通貨はドル円ですが、ボラティリティを狙った、ドル円を睨んでポンド円のロングも投資妙味が高そうです。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。