米利上げ確率上昇2016.10.07

3日に発表された9月ISM製造業景況指数が改善したことに加え、クリーブランド連銀総裁、リッチモンド連銀総裁が早期利上げ発言をしたことから、先物市場は12月までの米利上げ確率が61%まで上昇している。

ドル円相場は5月30日につけた111円45銭からの右下がりのトレンドラインを今週完全に上に突破し、日足のMACDもゴールデンクロス。後は上値の抵抗線となる一目均衡表の雲を上に抜けると、目先はドル一段の上昇が期待される動きになりそうです。直近の一目均衡表の雲は103円30-50銭前後が上限になるので、このレベルを突破してくると、ドルはタカ派基調が強まります。

このドルの行方を占うのが今週末の米雇用統計ですが、ロイター予想は、NFP+17・5万人(8月は+15・1万人)、予想を上回る結果、前月の数値の上方修正があれば、先物の利上げ織り込み度は一段の上昇が期待されます。

大統領選挙までまだ1ヵ月あり、間にはFOMCを挟むことから、要人発言や選挙の行方を見ながら相場が右往左往するという地合いは続くと思われますので、トレンドが固まる期待をするのはちょっと早計だが、目先のテクニカル変化には素直につきたい。あくまで短期目線。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。

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