トランプ相場2016.11.11

トランプ大統領が決定して以降、10日のNY時間にドル円相場は107円を数回トライする強い上昇となり、今年7月21日の高値に顔合わせの動きになりました。現在106円60銭近辺での動きになっていますが、ちょうど200日線を挟んだ展開です。200日線は、昨年12月に米が利上げを決定して以降のドルの崩れで下回って以降、1月に一旦抜きに行く動きを見せるも抜けきらずに抑えられ、それ以外ずっと上値の重い抵抗線になっている水準です。今回ここで再び止められるのか、上抜けになるのかでテクニカル的な印象が大きく変わるポイントです。200日線自体はまだ右下がりですから、今の水準を保てれば自動的に抜けていく動きになりますが、これは来週以降に期待です。

週足チャートでは今週、陽線つつみ足の形、月足では抵抗ゾーンの雲の手前でしっかり切り返して雲入りを回避する形になりました。

さて、来年1月20日からはトランプ新政権発足となり、政治未経験のトランプ氏の手腕がどのようになるのか非常に手探り状態になりますが、上下両院ともに共和党が過半数を獲得し、政権も共和奪取になったことは好感されています。

またトランプのアドバイザーを務める人物が選挙後に「イエレンFRB議長は解任しない」という発言もでてきているので、米の12月の利上げ見通しは依然として強く、米長期金利は2%台に上昇しています。これを受けて、新興国の高金利通貨の下落が強まっていますが、マネーのアメリカ回帰の勢いが強まりそうですから、もうしばらくこの傾向は顕著になる可能性がありそうです。

インターネット有料情報(コラムページ用)インターネット有料情報
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら