6月13日に浮上したカナダの利上げ思惑以降、カナダドルの堅調な動きが続いています。対ドル、対円ともに堅調なカナダドル上昇地合いになっており、対ドル週足チャートの一目均衡表では、今週雲を下に割り込んできており、雲を完全に下に割り込めば一段のカナダドル強地合いが強まりそうです。
ドルは年内後1回の利上げ期待、カナダについては昨日ポロズBOC総裁が「政策金利引き下げの役割は終わった」「カナダ経済の成長率は高くなる可能性」と経済上昇取り上げに向けた力強いコメントを発していることで、利上げ開始通貨として出遅れの向きが一斉にロングに傾いています。特に利上げ思惑が浮上する直前までショート一辺倒で傾いていただけに、ショートカバーが一段とカナダドルを押し上げた格好です。
直近では原油価格の下落や、資源市況の鈍さが目立ちますが、資源通貨と言われる一角に、それらを理由にした軟調地合いはありません。むしろ、それらのマイナス面を気にせず上昇していく風潮ですから、今はその流れに乗っていたいところです。
対円では利上げ思惑浮上による上昇後のもみ合いを、上に放れてきました。週足ではMACDが今週ゴールデンクロスです。まずは年始につけている88円台を目指す動きに付いて行きたいです。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。