8月相場に入りまして、ドル安につられて、次第にクロス円がかなり重くなってきました。ユーロ円、ポンド円あたりは未だ値を崩していませんが、このところ堅調だった資源通貨の豪ドル円、カナダドル円、そしてNZドル円などは一服傾向が鮮明です。豪ドルについては先般も8月相場が下げやすいというアノマリーになっている点をお話ししましたが、そもそも全体的にドル円の崩れが足を引っ張っているような様相です。まずは、今週末の米雇用統計で、今後ドル安がどれぐらい続くのかという見通しが伺えそうですから、そこから再度トレードポジションを考えても良いと思います。ただまぁ来週はお盆に入りますし、無理をする場面ではありません。一旦ポジションをスクエアにして、お盆明けから参入するように準備しておけば十分かと思います。
夏相場で乱高下が見られるようであれば、買いそびれているユーロクロスでユーロを狙っていくペアを見極めるのも一考です。ユーロオージーなど、このところの豪ドル上昇で動きがまちまちでしたが、豪ドルが崩れてきたことでユーロが伸びてきました。週足チャートを見ると、今週から来週にかけて雲抜けが期待できる展開になっています。ちょっと様子を伺っておくと面白そうです。
いずれにしても、お盆は市場参加者が減少して特に東京時間は取引しにくい動きになりますから、十分に注意して下さい。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。