カナダサプライズ利上げ2017.09.15

利上げ、ノーマークでした。7月12日のBOC政策金利会合で25bpの利上げを実施し、当面は様子を見るかと思っておりましたが、9月6日の会合で、25bpの追加利上げを実施し、政策金利が1%に乗ってきました。この決定についてBOCは、「今年前半の経済成長を示すデータが2002年以来の強い数字だった」としており、今後も利上げの経済への影響を注視するとしながらも追加利上げに含みを持たせたことで、利上げトレンドに完全に入ったのではないかという期待が強まっています。

カナダドルは、対円で90円66銭まで上伸し、2015年12月以来の高値に顔合わせしてきました。対ドルでは1・2059までドル安が進み、2015年5月以来のカナダドル高地合いです。スワップポイントも対円で1日27円/1万通貨(参考くりっく365、ドル円は46円)に上昇してきました。尚、対ドルですとカナダドルを買うと0・06ポイント支払うことになりますから、この点はご注意ください。

さて、今後のカナダ動向ですが、利上げ発表後の8日に発表された8月の同国雇用統計を見ると、失業率が6・2%で8年10ヵ月ぶりの低水準まで下げてきました。年始は6・8%ありましたから、かなり急回復になってきています。インフレは未だ心もとないですが、雇用と堅調なGDPを背景にしての利上げ決断ですから、これから12月の会合に向けて、更に注目が高まりそうです。7月の利上げと今回との相場の反応の違いは、やはり追加利上げへの期待と、加えて北朝鮮問題が目先通過したことで、全体的にリスクオンの流れになっている点が大きいと思います。まずはちょっと目をつぶって乗ってカナダドル円を買うか、対ドルでドルの指標に合わせてドルショートを振っていくかでしょうか。対ドルならNY時間でやって下さいね。

対円なら目先ターゲットは92円16銭。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。

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