11月30日に公表された最新のロイター調査によると、ECBは来年9月に資産買い入れ策を終了すべきと答えたエコノミストが半数を超えました。2018年はいよいよECBの出口戦略に向けた動きに大きな注目が集まる1年になりそうです。またユーロ懸念の1つだったドイツの政治不透明感も、再び連立協議が始まったことで払しょくしており、現在、ユーロが堅調に推移しています。
ユーロ円は12月1日、134円台まで回復して、10月26日以来の高値となりました。日足チャートを見ると、直近で134円40銭台を2回つけて値を戻していましたので、再び直近高値を伺う動きになっています。これが強力な上値の抵抗線にもなっていますので、これを上抜けしてくると、一段高期待も高まりますね。
日足のMACDは11月29日にゴールデンクロスしており、一目の雲が下値の抵抗ゾーンとなってサポートしています。21日、90日、200日と移動平均線もすべて上向いており、テクニカルも上に向かいやすい形です。この上値をサポートするユーロドルを見ても、12月1日に一目の雲を上に完全に抜けてきました。このまま今週引けると、10月2日に雲入りして以来の変化になります。
いよいよ年末相場です。12月は3週目に大きなFOMCやECBを控え、それを見て欧米はクリスマス休暇に入りますから、決戦は3週目まで。以降は流動性が大きく低下し、トレンドも無くなってきますから、日柄を意識してトレードを行って下さい。
※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。