ポンドの高値追いが続いています。
先般、BREXIT交渉がアイルランドとの国境問題で躓いているという報道を受けて、交渉は未だ長引くのではないか?という報道がありましたが、本日(8日)日本時間15時半からメイ首相とユンケル欧州委員長が会談予定と伝わっていることで、交渉の前進期待感から英ポンドが堅調な動きになっています。
対円では153円26銭まで上昇して、年初来高値更新。この水準は2016年6月のBREXIT投票の時の顔合わせレベルですから、下げた分を綺麗に埋め戻した動きになっています。他の通貨とのペアをみると、ポンドドルだと埋め戻すなら1・50水準まであって良さそうですが、現在は1・35台。ユーロポンドは、ユーロの出口戦略への期待感がユーロを押し上げていますから、強強同士であまりボラティリティが期待できません。ユーロオージーをみると、2016年6月水準で2・0台を超えていましたが、現在は1・79台。週足チャートで2016年1月以来の雲抜けという形になっています。オージーはまだまだポジティブ材料が見当たりませんから、ここから上値追いをするには通貨ペア的にも、そしてチャートの形的にも面白そうです。
ただし、これまで何度も期待感に対して梯子を外されてきたのが欧州諸問題の数々です。特に今は流動性が減っている年末時期ですから、スイングでポンドロングを入れるにしても、やや控えめにしておくことをお勧めします。
交渉がまとまってもポンド買い、まとまらなくて今の膠着でもややポンド買いという地合いが続いている印象で、結局今はポンドが上に行きたがっているように見えますね。