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アジアへの警戒が強まる2018年2017.12.29

ボラ薄い2017年がもうすぐ終わりますね。ちょっと新年のことを考えておきたいですが、やはり気になるのは北朝鮮問題です。今年の2月に金正男が暗殺されて以降、北朝鮮の動きが急速に活発になる1年でしたが、来年2月には北朝鮮発足70周年を迎えます。そしてその前1月8日に、金正恩委員長のお誕生日まであります。日米韓と着々と軍備増強の準備が進んでいるようですが、穏やかな収束を見せて欲しいものです。

そしてもう1つ、12月27日の日経新聞でも記事になっていますが、台湾は中国の演習に大きな脅威を感じていると国防報告書を発表しました。台湾とフィリピンの間にあるパシー海峡、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を抜けて西太平洋に向かう中国の遠洋訓練が活発化していると言います。

世界一の軍隊を作りたい習近平国家主席が、自身が権力を掌握している間にかねてからの懸案事項だった第一列島線、第二列島線の偵察を強化し、いつでも行動を起こせる準備を進めているのかもしれません。

12月22日に発表した台湾・台北の公示地価について、台北市政府は平均6・12%低下したと発表しています。(台湾・経済日報より)

歴史的に地価が高騰していたこともありますが、長年動向が注目されていた中国との関係について、何か変化の兆しが色々と出てきているのかもしれないと感じており、このニュースも気を付けておきたいと思っています。(情報が何気に少ないのですが…)

年の瀬にあまり喜ばしくない話で締めてしまいますが、来年はアジアの各地で気になることが色々表に出て来るのかもしれませんね。何よりリスク管理を心して向かっていきたいと思います。

今年も1年、当コラムをご覧いただきましてありがとうございます。年末年始は各地で冷え込む予想が出ておりますので、どうぞお身体ご健勝に良いお年をお迎え下さい。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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