日銀否定も2018.01.26

今週23日は、今年最初の日銀金融政策決定会合が行われました。内容は現状維持で変わらず。発表時間は12時14分とまぁまぁ早めでした。

今回の注目は、出口戦略に対してどのような発言をするかという黒田総裁会見でした。見ていると、いつもの会見に比べて謙虚なお話のされ方をしていたような印象でした。市場対話を意識されているのでしょうかね。当然のことながら今の段階での出口戦略については否定したのでドル円は上昇、111円台に乗せましたが長続きはしませんでした。ロシア疑惑の再燃や利食いも入り、ドル円は再びの下値意識で、110円06銭まで円買いが進みました。

また、たとえ黒田総裁が否定しても「日銀が国債買い入れの減額をしていたのは事実であり、縮小観測は依然残る」という状況で、円が買われやすい地合いが続いています。尚、国債減額について黒田総裁は「あくまで市場の需給要因による」としています。

ドル円はこのままで行くと、2018年は月足陰線スタートです。リーマンショック後の2009年以降現在までのドル円の年始スタートを見てみると、9回のうち6回が陰線スタートでした。その内、年足も陰線になったのはたったの2回、後の4回は陽線で終えていました。今年がどちらになるかはまだスタートしたばかりで分かりませんが、数字上では月足陰線が一概にドル安という流れではないとは言えそうですね。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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