アメリカがメキシコとの通商合意(NAFTA)に至り、ムニューシン財務長官が週内にもカナダと合意することが可能という認識を示したことで、カナダドルが急騰しています。
対円では28日、今年2月以来の200日線上抜けとなり、MACDもゴールデンクロスしました。また対ドルでもドル安カナダドル高の動きになってきています。現在1・29レベルで推移しており、200日線は1・28LOWの水準ですから、まずはこのレベルまでドル売りが進むことが期待されそうですので、対円でもその流れを受けてカナダドル高基調が期待できそうです。
またポロズBOC総裁は先般のジャクソンホール会合での発言で、追加利上げに含みを持たせた発言をしています。今年は1月、7月に各25bpずつ金利を引き上げて現在1・50%です。雇用は堅調に回復し、インフレは直近の発表で前年比3%まで上昇していますので、9月5日のBOC会合に向けて思惑が高まりそうです。すぐに利上げに傾く可能性は現段階では薄いですが、今後に向けての発言の示唆に注意しておきたいと思います。
また同じく堅調な円安になっている通貨がスイスフラン円です。先週末に200日線を上回り、6日連続陽線で立ち上がってきています。直近の高値113円25銭を抜いて、現在113円アッパーまで上昇しました。今年の高値は2月の118円54銭。113円前後まで押し目があれば買いも一考でしょうか。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。