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南アフリカ、リセッション入りへ2018.09.07

2009年以来実に9年ぶりに、南アフリカがリセッション(景気後退)に陥ったことが4日に発表された経済指標で確認されました。

4-6月期GDPは前期比-0・7%、1-3月も-2・6%(速報値は-2・2%であり今回下方修正)となり、2期連続マイナス成長したことから、リセッション入りが確認されました。前回は2016年第4Q、2017年第1Qでマイナス成長となり、結果この10年で2度目のリセッションになりました。

今回の要因は農作物の不振、林業や漁業のマイナスが響き、小売りも伸びなかったことで、予想外のマイナス成長となったようです。この発表を受けて南アフリカの株式市場は急落し、南アランドも売られる展開となりました。

今年2月、長く政治不透明を引き起こしたズマ大統領から、現在のラマポーザ大統領に政権交代し、経済立て直しが急務とされていたところでしたから、政権にとっても厳しい状況に立たされたところでしょうか。

同国への朗報は、4日に中国がアフリカ大陸に6・6兆円の支援を行うことを表明しました。世界はアフリカと中国の経済的な結びつきに懸念を示していますが、この中国による経済支援協議の中心にいたのがラマポーザ大統領です。先般トランプ大統領が突如Twitterで南アフリカ批判を行いましたが、中国との関係良好=米国との関係悪化という流れになりそうで、アメリカの中間選挙に向けて、トランプ砲がアフリカにも一段と飛んでくるかもしれません。ランドは戻り売りの流れが続きそうです。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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