ダマシになるかもしれないが2018.10.26

アメリカの中間選挙が2週間後に近づいてきました。このところ、トランプ大統領の支持率も回復しているという報道もあり、選挙ばかりは蓋をあけて見ないと結果が分かりませんが、今はこの中間選挙が大きな材料になっていましたので、あく抜けで相場の流れが変わるのではないかという期待がもたげます。

直近では世界全体の株価が下落する局面に入っていますが、その中でもドル円相場はさほど影響を受けておらず崩れません。112円を割る場面があっても、すかさず買い戻されて112円台に回復します。ただ、FX取引をする上では大きな弱点にもなりますが、ボラがありません。上下幅が小さくとにかく動かない。崩れてはいないし、外部要因の面からもドルが売られづらい地合いなのは間違いありませんから、112円を割る場面は買って見て、少し浅めに111円ロウ~ミドルあたりにストップを置いておいても良いかなと思います。ただ、中間選挙の投票が近づいてきたので、ここは無理をせずポジションは軽めに回転させておいた方が無難ですね。

ドル円相場の現時点の月足チャートを見ると、月足の雲を昨年5月以来に抜けてきました。先月はMACDもゴールデンクロスしています。MACDは2015年6月、8月に2回125円の直近最高値で値固めした直後の9月に高値圏でデッドクロスし、以降はご存じの通り一時100円を割り込むドル売りトレンドになっていました。ただ、今回のゴールデンクロスは値幅が無い中で、中途半端な水準でのクロスですからダマシになる可能性も否定はできません。高値圏、安値圏ほどの精度はありませんが、目先で出てきていたトルコ問題が後退し、サウジの問題もグレーなままになりそうです。中国問題は元安ドル高にかじを切る中国ですからドル高になりやすく、イタリア問題、BREXITの欧州不安も欧州通貨売りドル買いの基調になりやすく、ドルが崩れにくい雰囲気です。

今後12月にかけてのドル円相場で注目しておくとしたら、FRBの方向性だと思います。12月のFOMCで追加利上げ、来年も2~3回の利上げを打ち出していますが、これにトランプ大統領は大変ご不満。この意向をFRBが汲むようなコメントが出てくるようになると、利上げの向きが変わりますからドルの動きに変調が出るトリガーになるかと思っています。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。

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