中間選挙を事前予想通り上院を共和党、下院を民主党が制し、1つ大きな山場を越えました。続いて昨夜(8日)はFOMCが開催され、金利は事前予想通り据え置かれましたが、次回12月のFOMCでの追加利上げを示唆したことでドル円は堅調に値上がりし、約1ヵ月ぶりの114円台回復となりました。残り1回利上げをして、2018年は2・25-2・50%まで金利が引き上がり、2019年は現在2回の利上げで3%乗せをするという想定は依然変わっていません。中間選挙とFOMCを通過し、ドル円はやや利食いが出やすいところですが、引き続き押し目は買い場探しかと思います。
ただし来週は12日にペンス副大統領が来日し、13日には安倍首相と会談をする予定です。もちろん自動車をメインとした日米の貿易協議に絡むと思われており、このあたりがドルの重しになるかもしれません。株価の面も、自動車、製造業を中心とした輸出企業は警戒と様子見が強まりそうですね。
来週末にはEU首脳会議、再来週は感謝祭を控えていますので、全体的に年末前の第1回ポジション調整がしっかり出てきそうな頃合いです。このところ堅調に上昇したオセアニア通貨や南アランドなどの出遅れ通貨も利食いが入りやすいかなと思いますので、追いかけて買うより戻りを待ちたいと思います。英ポンドはBREXIT材料が判断しづらいので触っていません。ユーロは対ドルで今は未だショートを継続しています。
※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。