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今週末、メイ首相の進退如何に?2018.11.16

今週、13日未明に英のEU離脱について、英欧事務レベルで合意に達したという報道が流れました。目先は楽観的な雰囲気が広がっており、対円で149円まで上昇していたポンドですが、英国内の閣議では紛糾。約3分の1が反対を表明し、主要閣僚であるEU離脱担当相のラーブ氏、ヴェラ北アイルランド担当閣外相などが相次いで辞任を表明したことで、EUとの合意に急速に懸念が広がり、ポンド円はあっという間に2円ほど急落し、一時144円ミドルまで値を消しました。他の通貨も、全面的にリスクオフの流れになりましたので、ドル円が113円割れ寸前まで円高が進む嫌な動きになりました。この事務レベルの合意内容に対して、かなり強い反発が出ているようで、与党労働党内では、メイ首相降ろしの雰囲気も強まっています。といっても、メイ首相に代わる後任として有権者が求める指導者もいないのが厳しい現状で、むしろ頭がすげ変われば交渉はリスタートになる可能性もあり、刻々と迫る来年3月29日に向けてますます合意なき離脱の危険性が強まることになりかねませんね。

EU側は来週25日に首脳会議を行って現在の合意レベルの内容で正式合意を結びたい意向ですから、今週末から来週にかけてが大きな山場になりそうです。かなり多くの閣僚辞任が出ましたので、クライマックスのメイ首相の進退がどうなるか?この週末も、このニュースが大いに注目です。

というわけで、今日は週末金曜日です。週末を挟んでどのようなニュースが出るか非常に厳しいタイミングなので、この週末のポジション持ち越しは特にお勧めできません。一旦スクエアにして週明けの動きに対応したいところです。ポンド売りも怖いですが、内容によっては全面リスクオフのスタートの可能性もありますので、ご注意を。

※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。

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