リスクオフのドル買いも・・2018.11.22

直近相場は株安、原油安、仮想通貨安とこれまでリスクオンの地合いで買われてきた金融商品がすべからく軟調な動きとなっています。ドルもその流れを受けて112円台まで下落しましたが、全体的なリスクオフの動きの中では逆行して堅調な動きになっています。とりあえずは、リスクオフはドル買いというのが今の現状。それもこれまでの米経済の堅調さと漸進的な利上げが背景にあることは否めませんが、どこまでこの動きが続くのか。

トランプ大統領は19日未明に「FEDが政策金利を低くすることを望む」とコメントしました。9月に承認された新しい副議長のクラリダ氏も先般、テレビのインタビューで政策金利について「中立金利に近づいている」と述べ、アメリカの利上げに対する懐疑的な見方が浮上してきました。

12月のFOMCでは予定通り25bpの利上げは実施されると思います。FF金利の織り込み度を見ると、12月は70・8%が利上げを織り込んでおり、現状ではその想定のままに行くと思われます。ただし、現在、FF金利見通しを見ると3回の利上げが予定されている2019年は、想定よりも早く利上げが打ち止めになる可能性が徐々に強まってきているような印象です。アメリカ大統領選挙の前年にあたる2019年、経済が軟調な動きになるとしたら、ドル高は最も好まれません。

今週は22日がアメリカの感謝祭で祝日になります。ブラックフライデー(23日)の数字とサイバーマンデー(26日、最近はこちらの方がインパクト大か)の数字が12月の小売り売上高とアメリカの今後の消費動向を占う大きな分水嶺になるかと思いますので、小売り動向の報道に注意しておきましょう。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。

インターネット有料情報(コラムページ用)インターネット有料情報
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら