13日10時、NZ準備銀行が政策金利を1・75%で据え置くことを発表しました。同時に声明で
・利上げ見通しを2021年初めに先送り
・2019年、2020年は政策金利を現行の水準で据え置く
・2019年はGDP成長率が回復すると見る
・2020年第4Qにインフレ率が2%に達すると見る
・低インフレが持続的な政策を支持する
・雇用は最大水準に近い
以上のような内容を発したことで、利下げ懸念が払しょくされたこと、利上げの時期を明文化したこと(かなり先ですが)、経済成長は漸進的ながら回復基調であることなどが盛り込まれ、ハト派的な内容であるが思ったほどではないという市場の判断がNZドル買いを呼び、NZドル円は発表直前の74円28銭から75円49銭まで数分間で1円以上の暴騰になりました。豪ドル円も連れ高し、78円台アッパーまで買われました。
NZの今回の反応は、直近で隣国RBAをはじめ、FEDもECBもハト派的な内容を示して自国通貨売りを誘っただけに、利上げ時期を示唆したことは強い好感に繋がりました。あとハト派に寄っていないとなると、BOCでしょうか。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。