豪、総選挙を迎える2019.05.17

今週末の18日は、豪州で総選挙が実施されます。最新の世論調査でも野党・労働党が僅差で勝利する見込みとなっており、以前からお話しているように、政権交代の可能性が限りなく高まっています。また今回の選挙では、これまでの政策で大きく増えた移民の票取りが非常に重要になっており、特に大都市では中国系の支持を取り付けるのが重要になっています。

現与党・保守連合は、昨年より対中政策を進めてきましたが、労働党は以前より親中派と言われており、政権交代となると強硬だった対中政策が大きく変わる可能性があります。

今、世界の覇権を争うかのように米中の貿易摩擦が悪化してきているのは既報の通りですが、ここ豪州でもポイントは中国になってきました。中華系の選挙の支持、中国の経済による影響など、FXで中国問題が取り沙汰されるたびに豪ドルが上下に動くことが、非常によく分かりますね。

例え選挙が終わっても、単独過半数を取れるかどうかはまだ分かりませんので、連立協議となる可能性もあり、来週はこの問題で豪ドルが右往左往する可能性があります。

選挙が終われば改めて政策も動き出します。RBAが指針とする基調インフレは2003年以降だけを見ても過去最低水準の1・4まで落ちており、この数字から見たら利下げしてしかるべき状況になっています。選挙結果で豪ドルが反発しても、上昇する材料が見当たらない状況なので、上値は限定的になりやすい状況です。買いは注意を。

※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。

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