トランプ砲にも慣れたもの2019.06.14

このところ、他国への批判に注目が集まっていたトランプ大統領のTwitter発言ですが、来週18-19日のFOMCを控えて、再びFRBに対する利下げ圧力発言が強まってきました。11日「FRBは金利を上げ過ぎている。バカげた量的引き締めに追い打ちをかけている。彼らは何も分かっていない」と口撃。利下げを要求する口先介入を行っています。加えて「ドルに対しユーロ安誘導をされている」と今度はユーロに対してのドル高への不満も言及し、対ユーロでドルが売られる流れになっています。ユーロはイタリアの財政が再び悪化しており、一部では独自通貨に変わる対応を進めているという報道もあるので、とてもユーロを買えるような状況とは言えません。しかし、ドル安を大統領自ら求める強い発言ですから、ユーロを売りにくい局面です。

しかしこの発言を受けてのドル円を見ても、さほど反応はしていません。トランプ砲慣れといったところでしょうか。しかし、利下げ思惑も日々高まる中なので、目先は108円アッパーで高値となって戻りが鈍い動きになるのではないかと懸念しています。21日線もレジスタンスとして機能していますので、描画して日足でチェックして下さい。

昨年の12月も、雰囲気が急速に悪くなる中、FOMC直前に再三にわたるトランプ砲が襲いましたが、FOMCは現状据置きの判断をしました。FRBの独立性の問題からも、あの時利下げをしたら大統領の介入だ、独立性の崩壊だと言われかねないと判断された面もあったと思います。

今回はひとまず四半期に一度のドットチャートで見通し引き下げで期待を上手にかわしつつ、情勢を見守るタイミングかと思います。G20も控えていますしね。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・加筆しております。

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