欧州、悪材料目白押し2019.08.23

最近、欧州(特にドイツ)の経済指標を見ていると、目に見えて悪化しているだけでなく「欧州債務危機以来の低水準」という記録を見るようになってきました。

実際に現在欧州で噴き出ている不安を拾うと、英ジョンソン首相のEUに対してのアイルランドのバックストップ削除要求に対し、EUが拒否したことで英国の再び合意なき離脱不安が高まり、イタリアは昨年6月に発足した連立政権が、20日のコンテ首相辞意にて完全に崩壊する形になりました。しかもこのコンテ氏というのは、もともと政治経験の無い大学教授で、反移民・反EUの同盟と、貧困層支援の五つ星運動の仲介役を担ってきましたが、政治力や統率力は当初の不安視された通りの形になりました。結局再びの政局不安です。10月の総選挙が囁かれますが、EUとの2020年の予算交渉等を控え、今10月選挙が適当とは言い難いタイミングです。債務危機から10年、同じ轍を踏むのでしょうか。

ドイツ経済は、4-6月のGDPがマイナス成長だったことで景気後退が顕著になってきました。ブンデスバンクが19日に公表した月報では、同国経済がリセッションに陥る可能性があると警告しており、7-9月でマイナス成長となればリセッション入りです。その場合は財政出動をする用意があるという報道もありますが、これらの悪材料を背景にユーロ売りはもう少し進みそうです。9月12日のECB会合では「大規模緩和」期待が強まっていますから、目先はユーロドルで戻りがあれば売っていきたい地合いです。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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