10月10-11日にワシントンで行われる米中の閣僚級会合を控え、手掛かり材料がない相場地合いが続いています。来週は中国が国慶節休暇に当たるため、ポジション調整が進む局面でもありましたので、一旦はスクエアになっています。もちろん米中協議は最大の関心事ですが、有利なバトンが中国から再び米国に移ったように見える反面、トランプ大統領にはウクライナに対する圧力が弾劾調査へという問題に発展しており、依然として何かと不透明。特に為替はドル円相場が107-108円のゾーンで小幅にこう着してしまっており、余計に投資妙味が見えてきません。今の状況を上下いずれかにでも打破の一手が欲しいものですね。
直近材料として注目はオセアニアです。豪ドルは今月、連日の続伸となっていましたが、直近は動きが変化しています。NZのオアRBNZ総裁が26日、「現時点では非伝統的な金融政策の方法をとる必要はない」と発言し、NZの量的緩和懸念が後退したことでNZドルは対豪ドルで値を伸ばし、週足での豪ドル9陽連の動きも一服になりました。加えて豪のNAB銀行がRBAの追加利下げ見通しを従来の11月、来年2月の2回から、10月、12月の2回に前倒したことも、豪ドルの重しです。この2通貨は元々金利差も大きくありませんでしたが、今では同じ1%台になっていますから、一段と比較感が出やすくなったように感じています。RBNZの次回会合は11月13日までありませんし、それまでに2回も会合を控え、かつ利下げ思惑が高い豪ドルの方が、目先は利下げを意識した動きが織り込まれ、売られやすいのではないかと思います。
このRBAの次回会合は、来週1日(火)の予定ですので、くれぐれもご注意ください。
※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。
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