株式投資早見雄二郎の特ダネ株式ニュース

いよいよ、２０１９年の締めくくりである年末相場が近づいてきます。為替は海外の祝日スケジュールが相場に大きく影響しますので、この年末時期は注意が必要です。というのも、まずは１１月に１年で２番目に大きな祝日である「感謝祭」があります。これはアメリカとカナダの祝日ですが、１１月第４週の木曜日が感謝祭、その翌日が「ブラックフライデー」でクリスマス商戦のスタート、翌月曜日はサイバーマンデーと言われ、ネットショップもクリスマス商戦に入っていきます。欧州は祝日ではありませんが、やはり北米が止まると相場の動きは閑散になりやすく、ヘッジファンドの４５日ルールも直前にあることから、１１月中旬はポジション調整に注意すべき時期に入ります。

そして１２月になればクリスマス休暇に向けて準備が始まります。クリスマス商戦の経過はどうか、そして１２月は第３週までに主要国の金融政策会合が開催され、それを持って本年の相場のポジション調整が本格化します。

その忙しい時期ですが、１２月１２日に英国の総選挙がほぼ確定的になりました。離脱延期期限が２０２０年１月末になり、それを前に総選挙を実施する方向で野党との調整がこじれていましたが、最大野党の労働党が一転賛成に回ったことで可決となりました。合意なき離脱を回避したことで、次の総選挙でＥＵとの合意案に沿える議会にするという路線です。ただ、既に材料を織り込んでいる英ポンドは対円で２００日線を超えたところで終始小動きとなっています。荒ぶるポンドは少し小休止と見て他通貨を注目です。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。