株式投資早見雄二郎の特ダネ株式ニュース

１１月２８日（木）の米国感謝祭が通過し、いよいよ年末相場が本番です。・・・が、今年はどの通貨も気を吐きません。感謝祭の後は、ドルを筆頭に動きが出やすくなるのが恒例ですが、今年はその動きも見えてきません。

ドル円は２００日線を越えるも、そのまま重く２００日線に沿った動きが続いており、その他クロス円も冴えません。その中で動きが出ているとしたら、年内イベントが色々終わって２月までＲＢＮＺのないＮＺドルが７０円の節目を突破して以降、するすると７１円台まで上昇してきています。唯一、トレンドが出ているクロス円通貨ペアと言えるのではないでしょうか。

最近のＦＸの傾向では、続々と高金利通貨ペアの取引を増やすＦＸ会社が増えてきました。メジャー通貨がこれだけ動きが出ないうえに利下げが続いていると、外貨投資のこれまで推奨してきたうまみが失せてしまいます。それを高金利の新興国通貨で別の角度から狙うという趣旨ですね。

新たな投資対象を模索するのはいいと思いますが、新興国通貨はニュースなどが手に入りにくいことや、情報量も圧倒的に減ります。金利狙いで長期持ちっぱなしという考え方が多いですが、値動きが非常に大きいですから、ＦＸではこまめな利食いでインカムゲインとキャピタルゲインと２種の利益を狙ってください。アメリカ国境に壁ができても、経済は北米頼りのメキシコペソは、今の米経済の堅調さに連れていますから、新興国の中では比較的手出ししやすいかなという印象です。ただし、政策金利は７・５０％で、追加利下げの可能性は濃厚です。利下げを決めて下げるようなら押し目買いで臨みたいところ。ただし、現在は２５ｂｐ刻みの利下げですが、利下げ幅が拡大してきたら要注意です。

※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。