株式投資早見雄二郎の特ダネ株式ニュース

英、２０１６年のＥＵ離脱を問う国民投票から３年、離脱から数度の延期を経てきましたが、１２月１２日に行われた総選挙によって、ＥＵとの合意に達しているジョンソン政権率いる保守党が単独過半数を制し、選挙に圧勝しました。これで、２０２０年１月末に控える離脱期限に向けて、ＥＵとの合意をもっての離脱に向かう道筋がやっと見えてきました。さすがにここからはひっくり返らないだろうと思われます。１２日の投票が始まると、出口調査でも保守党の圧勝が報じられ、英ポンドは１３日の日本時間オープンはギャップアップしてスタートしました。

また、２０１８年後半から深刻化した米中通商交渉は、１３日早朝にトランプ大統領が合意文書に署名したと報じられ、第一弾合意が決まったという安心感からリスクオンの動きが広がっています。ただ、一部報道によると今回の合意についての詳細は一切公表されないという話もあり、報道機関からは何かと好意的な報道が出るものの、一切の沈黙を保つ中国にやや不気味さも感じます。

ひとまず１２月１５日の予定されていた米国の対中制裁関税第４弾は見送られ、これ以上の悪化は免れたという印象です。

来週はクリスマスを間近に控え、週後半にかけて取引が減速してくると思われます。まずは雰囲気の変化のためにも、今年のドル円相場が陽線で終わってくれることを祈るばかり。今年のスタートは１０９円６２銭、１２月現在も再び１０９円台で推移しています。

※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。