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2020年はどの通貨から始めるか2019.12.20

昨年暮れ、2018年は年間を通してボラがなかったと嘆いたコラムを書いていましたが、残念ながら2年連続で為替相場はあまり活発な動きが見られませんでした。今年1年間で一番動いたのが年始のフラッシュクラッシュですからたまりません。

年間の動きを見ても、年足で陰線となる通貨が多く、これもまた鈍い動きを感じさせるものでしたが、その中で比較的堅調な動きだったのが、現在も1・75%の政策金利を維持するカナダドルです。

カナダドルは対円の2019年始値が80・34、現在が83円台ですから、まぁまず陽線で2019年を終わることが出来そうです。高値は3月1日の85・22、安値は8月26日に78円台をつける場面もありましたが、秋以降は81円台を安値に、83円50銭前後を高値にしたレンジ相場で推移しています。現在はそのレンジの上限で推移していますが、目先はクリスマス前ということもあり調整安に見舞われそうです。ただ、米FRBは再び政治面から利下げ圧力をかけられる地合いになる中で、1・75%の金利を維持するカナダは先進国最強になりますから、クリスマス休暇が明けて2020年相場入りすると再び買いが集まりやすいファンダメンタルズであるとは言えそうです。その他の経済指標も好調とは言えずとも、アジア・欧州と比較するとしっかりしています。

ここから年末に向けてはポジションを取る場面ではありません。今は整理をするところ。新年の相場入りに向けて、どの通貨が目先注目できるかを探って相場を見ていくことを心掛けていきましょう。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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