株式投資早見雄二郎の特ダネ株式ニュース

　明けましておめでとうございます。
　まさかの地政学的リスクで大荒れの年始になりました。今年も日本時間の動きは注意していかなければいけません。というのも、1月8日の日本時間、日本の株式市場の寄り付き前からイラン側が米軍基地を攻撃していることが報じられ、一気に相場はリスクオフとなり株価は大きく下げ、為替は強烈な円高になりました。途中から為替が戻り出すも、株価が戻りを見せたのはイラン側が事実上の攻撃終了を明言したお昼前からです。当然相場は往って来いの形になり、欧州時間には何事もなかったかのような金融市場になりました。その後は完全に戦争回避の雰囲気が鮮明となり、8日のＮＹダウは161ドル高で引け、ドル円相場はしっかり109円台に戻した動きになっています。

　中国と言い中東と言い、トラブルが発生する際には地理的・時差的な問題もありますが、やはり日本時間に崩されて、そのまま戻される。しかもその崩される変化率が大きいので、ここでやられてしまう投資家も多い・・・今年も年始からこれですから、注意していきたいですね。

　さて、昨年のドル円相場の大引けは108.676、年足は陰線となりました。年足陰線は4年連続、2012年末から４年連続年足陽線が続き、2016年から4年連続年足陰線ですから、そろそろ変化があっても良い頃合いではないかなという感じで、下げる場面は押し目買いで少し長期目線で見ていきたい気持ちですが、ただそのタイミングはまだ先のようです。注目の大統領選挙は11月とまだまだ先ですし、地政学的リスクでも下げて107円台、もう少し押し目を狙いたいところですが、下げが甘い・・・。低ボラティリティも続いていますので、そろそろ動きが出てほしいですが、まず１月は英国のＥＵ離脱に向けた動きが本格化しますので、短期はポンド目線でしょうか。問題は貿易交渉ですので、今の段階だとポンドは売り目線です。報道に注意してください。

　今年もよろしくお願いします。

※こちらのコラムは毎週木曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。