とりあえずの休戦協定2020.01.17

 日本時間の1月16日深夜アメリカで、米中の第一弾通商協議の合意署名が行われました。「歴史的な一歩」としてアピールしているトランプ大統領ですが中国が米国産品の輸入拡大、知的財産権保護などに応じる代わりに、昨年9月に発動した第4弾の追加関税の税率を現行の15%から半分に引き下げるというもので、それまでに発動している第1~3弾の約3700億ドル(約41兆円)相当の輸入品への追加関税分は手付かずです。この米中貿易摩擦そのものが第1~3弾までで悪化していき、第4弾はダメ押し程度でしたから、結局何も解消しているわけではなく、ただこれ以上のケンカをしないという約束をした程度のもので、ひとまずは双方が歩み寄った姿勢をアピールして終わりました。

 ドル円相場は、中東問題が落ち着いたところから急速に堅調な動きになっており、現在110円台まで上昇してきました。今週は週足で一目均衡表の雲を抜けてきており、目先は押し目買いのスタンスで見ています。
 
 さて、13日に米国が発表した為替報告書では中国が為替操作国を解除したことと同時に、スイスが新たに監視対象入りしました。対GDP比10%超に膨らんだ経常黒字に懸念を示し、さらに昨年6月までの外貨買い入れ額は第4四半期GDPの0.5%だったものの、フラン高に伴って外貨購入が顕著に拡大していることを指摘し、スイス当局に介入実績を高い頻度で公表するよう求める内容でした。
 
 これを受けてスイスフラン高になっており、対円では2018年10月以来の14円台、対ドルでも18年9月以来の高値となっています。スイスフラン高抑制に強い圧力が加えられましたので、このトレンドももうしばらく注目か。

※こちらのコラムは毎週木曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

◇◆◇横尾寧子 新刊
『日本一カンタンな「FX」で毎月20万円を稼ぐ本』発売のお知らせ◇◆◇

FXアドバイザー横尾寧子の新刊がこのたび発売されました!

一発狙い”で結局、損してしまう人へ- 投資の初心者でもプロ並みに安定して稼げる方法とは? 本書はFXアドバイザーの横尾が、2005年より外国為替取引の研究に注力し、 FXをトレードしてきた経験、実績をもとに、「FXで稼ぐ極意」をわかりやすく解説した一冊です。
是非、書店等でお求め下さい!

・発売日 : 2019年5月31日(金)
・出版社 : クロスメディア・パブリッシング
※詳細はお知らせをご覧下さい。

 

◇◆◇ライブ配信番組出演のお知らせ◇◆◇

JFX株式会社が配信するライブ番組『しゃべくりFX Live!』レギュラー出演中!

為替ニュースやチャートを見ながら、相場感を雑談風に語る番組です。視聴者の方からのご質問にも回答しながら進行していくリアルタイム番組です。是非ご覧ください。

JFX株式会社『しゃべくりFX Live!

・放送予定  毎月(不定期配信)20:00~21:00
※日時が決定次第、 お知らせにてご案内致します。

インターネット有料情報(コラムページ用)インターネット有料情報
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら