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ドル円、大きな節目のブレイクダウンはやはり重石か2020.12.18

 アメリカでは15日-16日にかけて2020年最後のFOMCが開催され、既定通りではありますが「雇用の最大化と物価安定という目標に実質的な進展が無い限り今の量的緩和策を継続していく」と量的緩和の継続を表明しました。またテーパリング(量的緩和の段階的縮小)という言葉が聞こえてこないと注目度が低いドットチャートですが、17人中12人が2023年まで利上げはないだろうとしています。

 FOMCには大きなサプライズはありませんでしたのでドル円の動意になるようなものは無く、ドル円相場は103.50前後で小動きになっています。ドル円は今秋103円台まで実体を伴って割り込み、2018年以降月足チャートで作られていた104円の強力な下値抵抗ラインを割り込んできました。この大きな節目の突破以降、自律反発で105円台まで押し戻す場面がありましたが、その後はずるずるとゆっくりと安値追いの動きになっており、先週の当レポートでも触れたように、このまま年足5年連続陰線で終える年末になりそうです。尚、再掲ですが、2020年の始値は108.712です。

 さて、欧米のクリスマスの休暇が目前ですが、英とEUのブレグジット交渉が合意に達するのではないかという雰囲気が急速に強まってきました。離脱期限は12月31日、通商交渉の決定をもって完全なブレグジットとなるわけですが、互いの主張が折り合わないまま期限間近になっていますが、直近で英国与党保守党内で動きが出ており、クリスマス休暇中にサプライズで合意となるのか、結局は合意なしになるのかという、いずれにしても結論の年末になります。ユーロとポンドの乱高下が懸念され、ドルやその他通貨はその動きに影響を受けやすくなりますので、ここから年末まで2週間、結構注意が必要になりそうです。この欧州通貨の上下の動きを受けてオセアニア通貨の動きもやや軟調になっていますが、ここは弱気にならずに新年相場に期待を持ってみています。

 ※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。

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