2020年も残すところわずかとなってきました。すでにクリスマス休暇に突入していますので、市場参加者はだいぶ少なくなってきていますが、今年も欧州は英国との通商交渉の大詰めで忙しない状況が続いています。直近ではその通商交渉が合意目前であると報じられ、市場は安心感で英ポンドが2円上昇する動きとなりました。最後の最後の詰めであると言われていますが、欧州側の報道を見ると、イギリス側が大幅に譲歩したとしており、一番揉めていた漁業権について進展があったのではないかと予想されますが、その答えは一両日中に出そうですね。この動きを見る限り、合意となるとファーストアクションはさらに英ポンドが買われる動きになりそうですが、2016年以降ここまでの経緯を見る限り、最後の最後まで新しい体制が始まるまで、これですべて決まったのかという安心感は持てなさそうですが…(ちゃぶ台返しが…)
さて2021年に目を向けていきます。先般より弊社の早見も鉱物資源の話を多くの角度からお話していますが、為替でも金、プラチナをはじめクロム、マンガン、その他多くの鉱物資源の産出国である南アフリカランドの動きが止まりません。コロナショックのころは対円で5.52迄下落しかつてないか安値を更新しましたが、月足は12月現在5本連続陽線で大底から見事な立ち上がりになっています。週足でも10週連続陽線となっており、2006年以降の週足チャートを見ても、10週連続陽線など記録にありません。
現在7.11迄値を戻してきましたが、直近の高値は7.8台です。またこの水準は月足の一目均衡表も雲の下限近くになりますから、目先的に目指していく水準になりそうです。
まだコロナ禍は続いており、南アでも英国同様変異種の発生が確認されていますので、一時的に下げる場面もあるかもしれませんが、資源の上昇というトレンドを追い風に長期的には下げたところは押し目買いで見ていきたいと思います。
今年も一年間ご愛読頂きましてありがとうございました。
年末年始は寒波予想とのことですので、どうぞ暖かくして良いお年をお迎えくださいませ。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。
◇◆◇横尾寧子 新刊 発売のお知らせ◇◆◇
FXアドバイザー横尾寧子の新刊がこのたび発売されました!
FXに興味はあるけどまだ始めていない…初心者の方へ、取引の基本から儲けのポイントまでイラスト・図解で丸わかり!FXのしくみとは?トレードの仕方からチャートの見方、経済指標の見方まで、これ1冊でFXトレードがはじめられます。
是非、書店等でお求め下さい!
・発売日 : 2020年3月10日
・出版社 : 成美堂出版