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今年の秋相場は政治スケジュール満載2021.08.27

 日本は自民党総裁選についての報道が増えてきました。現状の報道では来月29日が投開票とみられており、総裁選を終えると次には10-11月に衆院議員選挙を控えるなど日本の金融市場は政治にらみで進んでいくことになります。この点について為替市場が主導権を持つことはあまりありませんが、当然株価が下がればリスクオフで円高になりやすいですし、逆も同じです。

 しかし、この秋に迎える政治スケジュールは日本だけではありません。特に為替市場に注目したいのが9月20日のカナダ総選挙、そして26日が最大注目のドイツ総選挙です。メルケル首相が引退を示し、次世代ドイツの政治を担う政治家・政党を選ぶ大変重要な選挙になりますが、この選挙を1カ月後に控えた現在の世論調査を見ると、中道左派の社会民主党(SPD)が保守のCDUの支持率を過去15年で初めて上回ってきました。現在のドイツ財務相を務めるショルツ氏がこのCDUのトップで、メルケル氏を継ぐ次の首相候補として頭一つ飛び出してきました。当然選挙までまだ1ヵ月あることや、アフガニスタン情勢をにらみ再び欧州に難民が押し寄せるといった不安も高まってきている中ですので、投票日までに大きく変化が出てくる可能性も否めません。2015年に起きた欧州難民危機でメルケル首相の対応が大きく支持率を落とすことになりましたので、引き続き情勢に注意が必要ですね。当然、影響する通貨はユーロです。

 そして、このドイツ総選挙の直前、21-22日にFOMCを控えています。テーパリングを開始するスケジュール等を公表するのではないかと言われている非常に注目度の高いFOMCですから、ここにかけてとにかく主戦場はユーロドルです。

 同時並行で見ていきたいのが、やはりNZドルです。先般は利上げを据え置く決定になりましたが、ホークスビーRBNZ副総裁はインビューで8月18日の会合の日はNZがロックダウンに入った日だからタイミングが良くなかったが、50bpの引き上げを検討していたと発言しました。NZ全土のロックダウンは依然継続中ですし感染者も増えているという背景はありますが、経済的には大きく引き締めに動き出しておかしくないとNZ当局者は判断しています。このNZの次の会合が、前述の9月の欧米スケジュールを終えた10月6日(水)です。主戦場のユーロドル、そしてNZドル押し目買いと狙いを定めて見ていきたいと思います。

  ※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。

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