ドル円一気に突き抜ける2021.10.15

 今週、ドル円相場は2018年12月以来の113円に突入し、その後も高値追いの動きになっています。約3年ぶりの113円台・・・感慨深いですね。遠い水準ではないはずなのに、なかなか到来しなかった一つには近年ドルの動きが乏しかったという点が挙げられると思います。

 現時点での今年高値は113.803、安値は1月の102.592で変動幅は11.21円となっており、月足チャートを見ていただくと分かりますが、近年ではかなり良いドル円相場のボラティリティとなっています。
 というのも、直近数年間の年間変動幅を見てみると、
  2017年 11.29円
  2018年 9.96円
  2019年 8.10円
  2020年 11.05円
(3月のコロナ拡大による一時的な円急騰を除けば9.35)
以上のような動きの無さが続いていました。20年の11円幅も20年3月の瞬間的な突っ込み安値を除いて安値を勘案すれば年間9.35円ですからいかに「つまらない」相場が続いていたかが分かります。それが今年は現時点まで、年始のドル円上昇と直近相場の上昇という二段階上昇で11円幅の値動きになってきました。月足の一目均衡表も上抜けを伺う形になっており(完全な確認は次月末)テクニカル的な良い変化になってきました。ちなみにこの形はカナダドル円、NZドル円も同様です。下値抵抗ゾーンとなる雲が右下がりになっているので、きれいに抜ける形の実現性が高く期待しています。

 また直近で公表されたFOMC議事録(9月開催)において、テーパリング時期は11月半ば~12月半ばの開始で概ね一致とありますので、11月初旬のFOMCでより具体的な開始時期が報じられると思われます。

 その他通貨もクロス円が全面高になっています。特に資源価格の上昇が目覚ましく、石炭や原油の上昇は多くの産出国にプラスの影響を与えますから市場参加者が為替変動のリスクを取りに行く動きも強まっています。中国や欧州のエネルギー不足が大きく注目されており、状況の改善に向けてまだまだ資源関連への強気姿勢が続きそうです。ただしピッチが速く、こういう地合いでは急速な売りが突然やってきたりしますのでくれぐれもご注意を。

  ※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。

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