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世界的インフレ懸念の中次週は今年初のFOMC2022.01.21

 19日に発表された英国のインフレ率は、年率で5.4%と過去30年間で最も早いペースで上昇していることが確認されました。2月3日に行われる金融政策会合での利上げを利上げ織り込み度が80%と「ほぼ利上げ確定」とみる向きが多く、インフレ率が高いのも当然と見て目立った反応はありませんでした。むしろ世界全体で高インフレが加速していることから、株式市場を中心にリスクオフの流れが強まっており、米ナスダックは最高値から10%下げる「調整相場入り」となりましたから、目先はこのリスクオフの動きの中で買い上がりづらい地合いになりそうです。英ポンドについては12月に続き、2会合連続の利上げが確実視される中、ベイリーBOE総裁も「インフレは一時的」としながらも「インフレをコントロールするためには何でもする」としていることから、2月会合では今後の利上げについての意識の確認となりそうです。ただインフレ加速がリスクオフの主因になっているだけに、さらな利上げ示唆は売り材料にもなりかねませんね。

 またGSは10日、利上げ予想を今年4回、7月には保有資産の減少(バランスシートのランオフ)開始を予測しました。テーパリングに続いてバランスシートのランオフというワードが、2022年は繰り返されることになりそうです。特に買い入れているETFなどの売却になる場合、株式市場には大きく売り材料となりますから、こうしたことを背景にしたリスクオフムードにドル円が押されるようだと、「年後半は一転円高地合いを警戒する」雰囲気になるかもしれません。
 
 一部では今年春の1回目の利上げが50bpになるのではないかという見方もありますが、今のインフレの加速度的な進行を見ると現実的ではないとは言えません。来週は今年初のFOMCを控えており、今はFOMC関係者のブラックアウト期間(発言できない)ですから周囲の「予測」でしか市場も反応できません。利上げ動向を注視する中、バイデン大統領もFRBの政策を全面支持していますからより来週のFOMC(1/25・26開催。声明発表は日本時間1/27午前4時)の注目が高まります。
 

 ※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。

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