お盆を挟んで季節要因に注意2022.08.05

 7月14日につけた直近の最高値139.39から、8月2日には130.39迄、約2週間で9円近く下げる大きな円高に見舞われたドル円相場でしたが、日足チャートで一旦雲を割れるも、反発して133円台で一旦落ち着きました。米要人発言などもありましたが、やはり対円として考えるとペロシ米下院議長の訪台は大きな影響がありました。訪台し、中国が強い遺憾を示したまでで現在は止まっておりますが、8月は未だ不気味な状況です。

 今週末から中国では政権トップと長老が集まる北戴河会議が開催される見込みです。習国家主席が秋の党大会に向けて3期目を決めるための大きな会合になる見込みですが、中国経済の減速から長老たちの反発も強いと見られていました。習氏にとってはかなり厳しい会合になるはずだったものが、ペロシ氏の訪台で反米を強める素地を提供されたという見方もあり、習氏に追い風が吹いたかもしれません。日本でお盆が開ける頃、この会合も終了を迎えますから、注意をしておいてください。
 
 さて訪台の影響以外のドル円相場ですが、天井とまで未だ確認も断言も出来ませんが、139円はちょっと遠くなった印象です。売りでも買いでも目先は手掛かり材料がありませんから130円前半での小動きが続きそうな気配ですが、下げたからとここでロングを取るのであれば浅めのストップロスは絶対にお忘れないよう。
 
 上下手掛かり材料が薄れる中、5日発表の雇用統計(7月分)はFRBの金融引き締めの影響を見極める注目点となります。失業率予想は3.6%で変わらず、NFP予想は25.0万人(前回は37.2万人)。前回のNFPは予想を大きく上回る数値になるも、ドル円相場の動意にはなりませんでした。今回も予想通り、もしくは前回と変わらないようであれば引き続き堅調ということで安心感になりますが、大きな動意になるのはネガティブサプライズです。労働市場の減速が確認されるようであれば為替に限らずリスクオフに警戒を。
 

 ※こちらのコラムは会員向けレポートから一部抜粋・加筆したものになります。

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