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中間選挙も控え方向感が出づらい2022.11.04

 11月2日に行われたFOMCで事前予想通り75bpの利上げ決定しました。パウエル議長は米経済が昨年から大きく減速していることについて言及しつつも、市場がにわかに傾いていたハト派の雰囲気を一蹴。「利上げの停止は時期尚早・政策金利の到達点は従来の見通しよりも高くなる」ことを示唆し、全般的にドルが買われ、株式市場は軟調な動きが続いています。その後は対円相場でも148.50まで戻す場面はありましたが、152円を目指して買われていた少し前にくらべると力はありません。一方で「利上げ減速の時期は早ければ次回会合となる可能性」ともあり、最終的な政策金利は従来よりも高い可能性があるが、大幅利上げはそろそろ打ち止めになるというような内容でした。

 対して対照的な内容を出したのが英中銀です。11月3日のMPCにて75bpの大幅利上げを決定しましたが、ベイリー総裁はその後の会見で「政策金利は今後数カ月はさらに上昇するかもしれないが、市場が予想するほどではない」「経済減速により、インフレ圧力は弱まりインフレ率は急低下」すると、市場の大幅利上げ継続の流れをけん制しました。
 
 またラガルドECB総裁はFOMCの歴史的な大幅利上げの現在の金融政策に歩調を合わせるのではないかという市場の見方について「われわれは似て非なるものであり、同じペースや経済認識のもとで進むことはできない」と否定しました。こうした対照的な発言が出ていることで、英ポンド、ユーロ共に対ドルで下落しています。
 
 今夜(11/4)は米10月の雇用統計発表を控えています。NFP市場予想は19.5万人、失業率は5.3%となっています。直近発表された10月ISM非製造業景況指数は予想55.3に対し54.4と約2年半ぶりの低水準となり、じわじわと景気減速感が強まりつつある中ですので注意しておきます。FOMC声明通り変わりない雇用の安心感があるのか?
 また来週火曜日は米国の中間選挙を控えています。選挙絡みは方向感が出てきません。無理をせず結果が出るのを待って次の行動を。

 

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