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カナダが先じて利上げ幅縮小へ2023.01.27

 1月25日に行われた金融政策会合で、カナダ中銀は25bp、政策金利4.5%を決定しました。利上げは8会合連続、利下げ幅はこれまでの50bpから縮小しました。加速するインフレに対応するために急ピッチでの利上げを行ってきたが、今年はインフレが落ち着く見通しであることを述べ、利上げの打ち止めを示唆しました。また総裁発言の中では経済が強いこと、状況に応じた対応をすると今後の利上げの可能性を100%消すものではなくバランスの取れた内容でした。既に予想されていた内容で決定されたことから、カナダドルは大きな下落等にはなっていません。

 これまでカナダ中銀は、他国と違って会合の議事録を公表してきませんでしたが、IMFの勧告に従い、今回より公表することになり、2月8日に今回の決定会合の議事録が公表されます。これまでのカナダ中銀の金融政策は、他国の一歩先を行くもので、今回のように軟着陸を目指す方向性も他国が今後の展開として目指す流れそのものと思えますので、議事録の内容も押さえておきたいと思います。
 
 さて、その前に月末月初はFOMCとECB、BOEの金融政策会合がすぐに控えています。ECBについては総裁をはじめとして利上げの方向性を示す発言が相次いでおり、恐らく過度な反応は無いと思いますが、現在堅調な欧州の各国株式市場は注視しておきましょう。
 
 チャートを見ていくと、ドル円相場は151円の最高値から高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインが見事に上値を抑えています。FOMCの前でもあるので動きは出辛いですが、今後チャートが変化してくるかどうかトレンドラインも注目ポイントの1つですね。変化というと、豪ドル円がポンと日足で雲抜けし200日線を伺う動きになってきました。中国の資源需要の回復が経済の後押しになりそうです。豪準銀も2月7日に今年最初の会合を控えていますので、2カ月ぶりに思惑的な動きも出やすくなりますので注目しています。
 

※当コラムは、木曜日発行の会員向けレポートより抜粋・一部修正しました。

 

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