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年中行事、債務上限問題への警戒解除か2023.05.19

 5月17日、バイデン大統領が債務上限問題について合意に達すると確信しているとコメントしたことで、市場がリスクオンに動きました。予定通り今週末のサミット出席のため来日し、帰国後21日に再び会見を行うとしています。なお、共和党のマッカーシー下院議長も21日までの合意は可能と言っていることから、ほぼこの問題が通過したと捉えて相場は動き出しました。

 ドル円相場は再び200日線まで上昇して、137円台回復です。この水準は今年に入って3回目ですが、過去2回は先週の当コラムでも取り上げたように、頭を押さえられました。今回が3度目の正直になるか、それとも…というところです。しっかり抜ければ、昨年の151.94の高値から今年の安値127.21の半値戻りである139.57が高値の一つの目途として注視しています。目先的には6月後半のFOMC、その前のCPIと金利問題についての材料が少し先になるので、時間的にドルが浮遊しやすいスケジュールです。また、一部で「9月以降もまだ利上げが続くのでは?」という見通しも出てきており、こうした利上げサイクルの継続という見方を後押しする指標が出るようであれば、一段の米金利上昇=ドル高という地合いも。
 
 国内ではコロナが5類移行して以降、日本人のパスポート申請が一気に急増し、パスポートセンターが非常に混雑しているいると報じられています。出入国にワクチン等の制限がなくなれば、当然海外旅行機運が一段と高まり、外貨をもって海外に出る日本人旅行客も増えますね。これらも円安の追い風の1つになりそうです。いずれにしても、これらはあくまで短期目線であり、今は長期トレンドを目することは出来ませんから、短期で割り切ってトレンドを見ていきたいと思います。
 
 その他通貨に目を向けると、スイスフラン円は史上最高値を更新中。カナダドル円が200日線を上抜けてきました。昨年11月末に200日線を割り込んで以来、約半年ぶりの大きな変化です。NZドル円は21日線と200日線がゴールデンクロス寸前で、クロスすれば今年1月にデッドクロスして以来の変化です。
 

※当コラムは、木曜日発行の会員向けレポートより抜粋・一部修正しました。

 

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