FOMCまでは小動きが続くか2023.07.07

 7月に入り、いよいよ今年の相場も後半戦に突入です。年初にイメージしていたよりも全体的に利上げ継続が続いており、結果円安も続いています。とはいえ、各国とも本格的な利上げの停止を探っている時期であることは変わりなく、円安地合いとはいえロングポジションはストップロスが平時以上に必要な時期です。いったんドテンしたらあっという間に急落しますから売り損なわないように注意してストップロスを設定してください。特に長期で持っているポジションについては逆指値で利益をしっかり確保するような設定をお忘れなく!

 さて今週公表された6月のFOMC議事要旨では、11会合ぶりの利上げ見送りを全会一致で決定しましたが、一部の参加者は利上げに支持したものの見合わせに同意したとして、25bpの利上げについてタカ派の姿勢を持っていたことが示されました。その理由として、労働市場で人手不足が続いていることと、経済活動が当初の想定よりも勢いが強いことを挙げており、こうした内容を受けて月末のFOMCに向けて経済指標への注目度が再び増しました。
 
 今週末7日は、6月の雇用統計の発表も控えています。現在の予想値はNFPが+22.5万人(前回は+33.9万人)、失業率が3.6%(前回は3.7%)、平均時給は前年比で4.2%(前回は4.3%)と総じて前月と比較して伸びが減速はするが健全な伸びとなり、平均時給は鈍化する見通しとなっています。さらに来週水曜日は米6月CPIの発表も控えており、イベントドリブン的な相場地合いが予想されます。
 
 同じく来週12日はRBNZとBOCの金融政策会合を控えています。NZは前回5月24日に手のひら返しのように25bp利上げし政策金利を5.50%へ。インフレ率の鈍化ペースが受け入れがたいほど遅く、今後複数回の会合で利上げが正当化されるという内容があったものの全会一致ではなく、一部は据え置きを支持するなど意見が分かれた会合でした。同国の四半期CPIは19日の公表のため、今回は維持して次回会合での変更という路線の可能性も。
 
 BOCは6月7日にこちらもサプライズ利上げを決定し、政策金利は4.75%になっています。その後発表された5月(6/27公表)のCPIが前回値を下回っていることから、7月は据え置きの公算か。
 
 今月は夏休み入りを前に各国の中銀会合が多いので、スケジュールにも注意しておいてください。

※当コラムは、木曜日発行の会員向けレポートより抜粋しました。

 

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