この1週間のドル売り、クロス円売りの崩れを受けて、先進国通貨の強弱感を見ると、ユーロに突出した安定感を感じます。ドル高の流れがこう着し、相対的にユーロが買われているという感じで、ユーロは対ドルで1・33台まで上昇、対豪ドルでは強い右上がりの上昇になっており、1・44のレンジを上抜けて、高値水準でMACDがゴールデンクロスになってくるなど、勢いが止まりません。ちょうど1年前と真逆の展開で、2010年当時の水準まで値を戻してきました。直近は2000年の安値1・50の節目を目指す動きが続きそうです。
ユーロドル、ユーロクロスでのユーロ買いをサポートに、対円でも下げ渋る動きになっていますから、今後のトレードでも、参考になる良い動きになったと思います。ドル高基調が現在のベーストレンドで、そのドルの動向如何によって為替に嵐が吹き荒れます。その時は、狙いをユーロ買いに定めて、弱い通貨ペアでのユーロ買いに素直に乗って波乱を通過したいところ。弱い豪ドル、トレンドのドル、守りにユーロという3通貨の動向で、為替市場の強弱を伺えますね。
イベント連発の今週を越えると、来週からは夏相場。市場参加者が極端に減りますから、上下の急な仕掛け的動意にはくれぐれも気を付けて下さい。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。