10大サプライズ2024.01.12

 年始恒例の10大サプライズが毎年楽しみでしたが、昨秋バイロン・ウィーン氏がご逝去されたので、今年はイアン・ブレマー氏率いるユーラシア・グループの10大リスクだけになってしまいました。寂しいですね。今年はウィーン氏を忍んでオリジナル10大サプライズを発表している金融機関もありますので、チェックしてみてください。

 さて、ユーラシア・グループの10大リスクですが、トップは「米国の分断」。これは昨年の23年10大リスクにも含まれていましたが、大統領選挙を11月に控え、一段と分断が強まっている印象です。

 各報道機関で報じられていますが、ジェトロは端的で読みやすいかもしれません。

 例年のものを見比べると、地政学的リスクを交えた深刻な内容が増えているように思います。もう少し局所的なものだったのが、広範囲で大国の絡む国家間の問題に広がっています。特にならず者国家のロシアと北朝鮮の関係は一段と強固なものになっており、先般は北朝鮮からロシアのミサイルがウクライナに飛びましたね。極東アジアの脅威であることは間違いないので、株高で良いスタートを切った日本経済を見るうえで頭の隅に入れておきたいポイントです。

 ただこれらはあくまで「リスク」なので、どうしてもネガティブに見てしまいますが、相場全体を見ればポジティブスタートです。ドル円相場も年始から反転上昇していますね。このドル円相場について、為替予想の名手であるニトリの似鳥会長(社長復帰ですね)は、上期には1ドル=140〜135円、下期には135〜125円の水準に向かい、さらに’25年には1ドル=125〜115円の水準まで円高が進むのではないかとインタビューで答えておられました。ただ、今年は選挙も多く「大波乱」とも。

 年始のコラムでも書いたように、今年は選挙イヤーです。年前半は今週末に台湾の総統選挙、対中か親中か非常に注目されます。3/17はロシア大統領選挙(一応)、4/10韓国総選挙、4~5月はインド総選挙と大国並びに日本を取り巻く国の選挙が続きます。選挙は為替相場のトレンドを大きく変えることが往々にありますので油断できません。週明けの窓開け等、相場の急変に注意して、週末にポジションを閉じること。また一部の国(主要国では英国で年内総選挙可能性大)は平日投票であることも頭の隅に置いておいてください。

※当コラムは、木曜日発行の会員向けレポートより抜粋しました。

 

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