久しぶりに101円台まで値を戻したユーロですが、加えてアメリカが緩和策の延長を示唆したことから対ユーロでのドル売りが進んだことで、値を保つ展開になっています。再びドル安懸念が高まってきている中で、ユーロはしっかり100円台をキープしつつも、ポルトガル国債の利回りが最高水準となり、スペインのリセッションも目前となっているという、厳しい状況は変わりません。一時的には再び100円を割り込むことを想定しておきつつ、ネガティブなニュースに対してどれだけ耐性が出来てきたか、ここは見極めるポイントになって来るかと思います。
前号の「為替ばんざい」のコーナーでも触れましたが、ユーロが100円台を回復し、一旦水準を切り上げてきました。前回つけた97円台が下値のサポートとなりやすいことからも、テクニカル面からは売られる目安が付きやすいところですね。
まだまだ3月末にかけて、ユーロネガティブとなるニュースは続々と噴出してくるかとは思いますが、それに対してユーロがある程度こなして通過できるようになってきているのか?それとも大量の売りが出るのか?個人はユーロ売りが大勢ですが、反面ドル安も相まって買いもしっかり入ってきているので、トレンドを決めてかかるのは危険水域になってきていると思います。
ネガティブに対してどこまで踏ん張れるのか?しっかりであれば、春以降の買いに繋がりやすいという見方が高まってくるのではないでしょうか。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。