20日の欧州財務相会合によるギリシャ支援策合意を受けて、マーケット全体に材料薄の方向観のイマイチ見えない雰囲気が出てきています。特に月半ばから後半にかけては主要指標の発表も薄くなる時期にあたります。年初からここまでにかけての力強い右上がりトレンドも、このあたりで一旦一服となるかもしれません。
特にこのところ上昇の勢いが強かった豪ドルなどは、週足チャートを見ると7本連続陽線が続いています。今週は今のところ陰線になっていますが、こればかりは週が終わってみないと分かりませんね。ただ、7本連続陽線の後ですから、むしろ陰線が出てくれた方が、一旦ガス抜きになって、次の動きが出やすいかなと個人的には感じています。
豪ドルの過去の動きを見てみると、2009年3月から、現在と同様に7本連続陽線が出た時がありました。その後2本の陰線を挟み、60円割れの水準から88円まで上昇する動きになりました。
この7本連続陽線は、2009年以来の出現となり、豪ドル買いが強く集まっていることが確認できます。
この豪ドル、月足ではまだ三角持ち合いで煮詰まっているような動きです。このまま現在の水準をキープできれば、持ち合い上放れで長期シグナルでも買いサインとなりますので、豪ドルの変化を見落とさないように注目しておきましょう。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。