夏から秋にかけて深刻なアジア通貨安が進みましたが、FOMCが現状維持であったことと、米債務問題を受けてドル安が進み、アジア通貨が軒並み回復基調になっています。特にラジャン総裁が辣腕をふるうインド・ルピーは8月末に70前後までドル高が進んだものの、現在は61前後で波乱発生前の水準でこう着しています。ブラジルレアルやタイバーツもしっかりした切り返しになっており、わずか1ヵ月前の波乱材料も今や昔・・・ですね。
再びテーパリング期待が高まれば、通貨安再びの懸念もありますが、先に分かっている材料としてどれだけ織り込めるか?、また自国経済の回復にどれだけ努められるかの猶予が出たと考えておいた方が良いかもしれません。
インドネシアは8日の会合で、政策金利を7・25%で据え置きました。10月1日から預金準備率の段階的な引き上げを決定していましたが、政策金利はひとまず静観か。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。