今週末の米雇用統計を控え、先進各国の雇用統計が出揃う時期ですが、冴えない数字が目立つ中、6日に発表したNZの失業率は前期の6・4%から6・2%に低下し、就業者数もじわじわと増加しています。
NZドルの動きを見ると、対円、対ドルの日足、一目均衡表では雲の上限でピタリと下げ止まって反転、対豪ドルでも豪ドルの切り返しが反転し、再び雲の下に割り込み、NZドル続伸の動きが際立っています。特にこのところの低ボラ、方向感のない中でいち早く切り返しの動きが顕著なNZは、2014年の利上げ期待を込めて魅力的な動きです。
近年のNZドル円の最高値は2007年につけた97円であり、現在はまだ82円台と上値余地も十分です。日足チャートは21日線を再び上回り、MACDはちょうどゴールデンクロスしています。直近高値83円97銭を目途にロングで追いかけて、相場全体の方向感が出てくるのを待ちたいところ。トレンドが出ると、英ポンドなども走りやすくなりそうなので注視しておくと安値で拾えるかもしれません。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。