値ごろ感には注意を2013.12.06

ドル円が103円台に回復し、円安が一層力強いものになってきていますが、今注目したい通貨が英ポンド。直近で発表された住宅価格はリーマンショック以降の5年で最高の水準を示し、ローン承認件数も約6年ぶりの高水準と力強い回復が見て取れます。

英ポンドは12月3日に対円で169円まで上伸。これは2008年10月以来の水準です。2007年には251円まであった英ポンドですから、戻してきてもまだ160円台。英ポンドが持つ値動きの中ではまだまだ上値余地が高いと見ておくべきですが、最近の個人投資家のコメントを見ていると「英ポンドが未開の領域」という高値への不安感が出てきています。リーマンショック以降から為替を見ている人には未開かもしれませんが、長い値動きの中でポンドにとって169円など到達して当然のレベルです。

未開と思うと逆張りたくなりますが、そのレベル感はとても狭い経験値の中でのレベル感ではありませんか?ちょっと自分自身の見ていたタームと、長いスパンのチャートと見比べて、今現在がどの水準に当たるのか、見返してみると客観視出来てくるのではないでしょうか。

スイス円も113円を突破し、これは史上最高値です。それでも、まだまだ上昇するかもしれないわけですから、適当な値ごろ感で見ると危険です。

さて、市場の注目は今週6日に発表される、11月米雇用統計です。直近ではクリスマス商戦の前哨戦となるブラックフライデーが記録的な売上となっている模様ですから、早期テーパリング期待も含め、週半ばから思惑相場になりそうですね。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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