ユーロにやや先高観2012.08.10

2日は市場期待に応えることのなかったECBとドラギ総裁ですが、何らかの行動をする用意があるという姿勢を見せたことや、ドイツがイタリア、スペインの国債買い取りに同意したと報道されていることなどを受け、ユーロ安売りが落ち着きを見せています。7月24日には対円で94円10銭まで円高が進行しましたが、8月7日には97円80銭まで続伸。またドルストレートも1・20までドル高が進んだものの、直近では1・244まで値を戻しました。

またゴールドマンは直近のユーロ見通しをロングで推奨しており、目標値を1・27としています。JPモルガンも同様にユーロロングを示していることから、心理的にもユーロが買われやすい地合いが続きそうです。

ユーロ円の日足一目を見ると、1ヵ月ぶりに転換線を上抜けてきました。遅行線も日々線を下から捉えてきそうなので、そろそろテクニカル的な変化が続きそうです。ただ、上値の壁となる雲が8月末にかけて97円あたりに落ちてきますので、9月6日のECBの会合と合わせて、このあたりがファンダ面とテクニカル両面で波乱要因になりそうか。先にユーロドルでテクニカル的な変化が見られそうですから、ユーロの反発パワーを見ていきましょう。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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